GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)
立飛ホールディングス(立飛HD)が手掛けた「GREEN SPRINGS」は、
東京都立川市の緑町みどり地区に位置する新しい複合施設であり、
2020年の開業以来、多くの人々に愛されています。この施設は、在日米軍立川基地跡地という特別な場所に立地し、
国営昭和記念公園と多摩都市モノレールの間に広がる約400メートルの南北、100メートルの東西をカバーする大規模なプロジェクトです。
総合的なデザインと施設配置
この複合施設は、そのデザインにおいて立川の豊かな歴史と未来が交わる場所を意識して構築されています。施設全体は「X」型の街路を中心に配置されており、
立川飛行場の
滑走路をイメージした長さ約120メートルの
カスケード(
階段状の
滝)が象徴的に設けられています。これにより、街路と多機能ホールの屋上が結びつき、訪れる人々に新たな体験を提供しています。
敷地内には、1階に駐車場を設け、2階には緑豊かな広場が広がっています。この広場は、各施設とつながりを持ち、テラスや
ギャラリーなどの空間が設計されており、屋内外の境界が曖昧になっています。結果的に、来訪者は自然を感じながら自由に移動できる環境が整っています。
主要施設の紹介
SORANO HOTEL
ホテルは、全客室が52平方メートル以上という広さが特徴であり、
国営昭和記念公園の美しい四季の風景をなかなかの高所から眺められます。最上階には屋外プールやバーがあり、憩いの場としても利用可能です。2階にはロビーと
レストランがあり、10階にはジムとサウナも完備しているなど、滞在するゲストにとって充実した時間が過ごせる環境が整っています。インテリアは
フランス出身のデザイナー、グエナエル・ニコラによって手がけられています。
立川市では初めての民間運営の
多目的ホールであり、このホールは約3000人を収容可能で、様々なイベントや公演に最適です。多摩地区において、新たな文化発信の拠点となることを目指しています。
多摩信用金庫の本店は、これまでは複数の拠点に分散していましたが、新しい9階建ての本店に集約されました。1階には貸金庫、ATM、また「たましん
美術館」も併設されています。
美術館自体は207平方メートルの展示室を持ち、1950年代から収集された美術品や資料が約5000点展示予定です。
その他のテナント
この施設内には、飲食店や物販施設、サービス業者、さらには保育園や
サテライトスタジオなども入居しており、多様なニーズに応えるための構成が整えられています。
このように、GREEN SPRINGSはただの商業施設ではなく、地域文化やコミュニティ、さらには多様なライフスタイルの場としての役割を果たしています。訪れるすべての人々に、新たな価値と体験を提供するための工夫が随所に施されているのです。